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『隣の土地は借金してでも買え』を考察してみると‼
2022-10-13
カテゴリ:不動産全般
おはようございます。株式会社 サンホ―ムの清原です。
今回は【『隣の土地は借金してでも買え』を考察してみると‼ 】について。
昔から『隣の土地は借金してでも買え』という格言があります。商売人であった父が、私が中学生ぐらいの頃から『まるで私に教えるかのように』幾度となく問い掛けていたのを思い出します。今回は現在不動産業に携わるようになった私が、プロの目線からその格言について考察してみたいと思います。
まず本格言の背景については、次の4つが考えられると思います。
1、土地の間口が狭い、あるいは旗竿地なので隣地を購入することにより、その問題点が解消される。
2、例えば土地面積が30坪程度しかなく、隣地を購入することにより住宅建築が可能な面積約50坪~60坪程度が確保できる。
3、まとまった土地の広さになり、利用価値が住宅だけでなくアパート建築等選択肢の幅が広がり有効利用が可能になる。
4、隣に今迄全く面識のなかった人が来られると不安あるいは近所付き合いをイチから構築しないといけないので面倒、取り合えず購入しておこう。
1・2については、大変メリットがあり、将来売却する際の障害を取り除いてくれます。3については、まさに父のような商売人の発想です。一般のサラリーマンに方にはお勧めできません。4については、意地悪な言い方をすれば、手持ち現金のある『お金持ち』の考えです。 さらに3について補足すると、高度経済成長期で土地の値段が毎年のように高騰していた時代の発想です。今は先行きが不透明な時代です。固定資産税もバカになりませんから必要ないものはササっと処分したほうが賢明です。
結 論
一般の方より土地売却依頼が来た場合に私達不動産業者が最初に『購入するか否かを問い掛けるは』
『隣地の所有者』です。 これは、不動産業者の中では『鉄則』
1や2のような「間口が狭い」あるいは旗竿地や面積が狭いといった状況だと成約になる確率が高いです。また、例えそのような状況でなくとも、子供や孫が将来住宅建てるために購入しておくという方もタマにいらっしゃいます。
よって、『隣の土地は借金してでも買え』 という格言は、業界内では今でも脈々と引き継がれているのです。
